『八木邸実測図集』作成

地域の見過ごしがちな価値ある風景や建築資源への認識は持続性のある町づくりにおいて重要です。そこには「新たな価値付け」という能動的行為が必要です。2015年より取り組んでいるのが建築家・藤井厚二(1888〜1938)による近年再発見された木造モダニズム住宅「香里園・八木邸」(1930年)の保存活用です。昭和初期の進化する新しい生活スタイルを提示するとともに、日本の風土に適した呼吸する家を考えたものです。寝屋川市の地域資源としての認識を広く共有するため、私たちは見学ガイドや公式リーフレットの作成、映像制作、建物の実測などを行っています。夏の暑い日も冬の寒い日も彼らは実測に足繁く通い、細部にわたって実測し、ゼミ室に戻っては20分の1の縮尺で図面を描いてきました。
2016 年10 月 5 日 初版発行 
2018 年 5 月12 日 第二版発行
2019 年11 月11 日 第三版発行