多層方式のベンチ

 
 
(掲載誌) 日本建築協会『建築と社会』 2019年4月号 p.9 大学内の余白空間を活用した休憩スペースの増加と駐輪場跡地の有効活用を目的としたベンチ。快適性や施工性、経済性を考慮したプロトタイプデザインとしての提案。座り心地や通気性、使用法の拡張性、雨天時の排水性などを検討し、厚さ21mmの大きさの異なる平板を積層させる形状を選択した。平板は圧着しているが回転、ズレが生じないようボルトを計6箇所に通している。 積層による板の隙間に互いの板を挟み込むように2段重ねに設置することで、高さはおよそ650mmとなりテーブルとしての使用も可能になる。 汎用性やコスト面から土台部は既製のコンクリート製のU字溝を使用しているが、本体重量はおよそ30kgのため緊急時においても大人1人での移動を可能にしている。(都市文化共生デザイン研究室 坂本健斗)
多層方式のベンチ 所 在 地 大阪府寝屋川市 摂南大学 施  工 摂南大学都市文化共生デザイン研究室 構造材料 シナランバーコアt=21mm, ボルトM8×300mm, U字溝 設計期間 2018年6~9月 竣  工 2018年10月 撮  影 坂本健斗 制作メンバー:都市文化共生デザイン研究室        岡 由通 北野大祐 西京知香 坂本健斗 田中雄大         中島優花 松本大地 山中圭吾 米田 玄